Vol.6 何から手をつければいいかわからない、が正しい — 守りの仕組み化を一緒に整理する

Vol.6 何から手をつければいいかわからない、が正しい — 守りの仕組み化を一緒に整理する

コスト削減

Vol.6 何から手をつければいいかわからない、が正しい — 守りの仕組み化を一緒に整理する

ここまでVol.2からVol.5まで読んでくださった方の中には、こんな感覚を持っている方がいるかもしれません。

「うちも月次が閉まらないし、属人化してるし、ツールも多いし。やらなきゃいけないのはわかった。でも、どこから手をつければいいのかがわからない」

この感覚は、まったく正しいと思います。むしろ、そう感じているなら状況を正確に捉えています。

Vol.2〜5で見てきたこと

Vol.2〜5の4つの問題の関連図

シリーズを振り返ると、4つの問題を取り上げてきました。

  • Vol.2: AIを入れたのに忙しい — 毎回手動で「頼んでいる」だけで、仕組みになっていない
  • Vol.3: 月次が閉まらない — データが散らばっていて、突き合わせに時間がかかる
  • Vol.4: 属人化が進む — 業務の手順が人の頭の中にしかない
  • Vol.5: ツールが増えすぎている — 入れたのに楽にならない、むしろ管理が増えた

これらは一見、別々の問題に見えます。月次は経理の話、属人化は組織の話、ツール過多はIT部門の話、AI活用はDXの話。担当も対策も違うように感じませんか。

ですが、実はこの4つは全部つながっているんです。

なぜ個別に直しても変わらないのか

全体設計の欠如が根本原因

月次が閉まらないのは、情報が複数のツールに分散していて、その間を人が手作業で埋めているからです。では、なぜ人が間を埋めているのか。ツールごとの役割が決まっていないからです。

役割が決まっていないから、同じ情報がスプレッドシートにもチャットにもメールにもある。どれが正なのかわからない。結果、「あの人に聞けばわかる」という属人化が進む。

ツールが多すぎるのも根は同じです。1つ入れて足りなかったから次を入れ、それでも埋まらない穴を別のツールで補い、結局どのツールに何があるかわからなくなる。AIもそこに加わって、「便利だけど仕組みにはなっていない」状態が1つ増えただけ。

つまり、月次の遅れだけ直しても、属人化だけ解消しても、ツールを整理しても、AI活用を進めても、根っこが同じだから別の場所で同じ問題が出てくるのです。

これが「何から手をつければいいかわからない」の正体です。個別の問題ではなく、全体の設計が欠けている。だから、どこから始めても中途半端になる気がする。もしそう感じているなら、その直感は正しいと思います。

全体を見る、でも全部一気にやらない

優先順位をつけて1つずつ

「全体設計が必要」と聞くと、大がかりなプロジェクトを想像しませんか。半年かけてシステムを入れ替える、コンサルを入れて業務フローを全部書き直す、そういう話に聞こえるかもしれない。

そうではありません。

大事なのは、全体像を見たうえで、優先順位をつけて1つずつ手をつけることです。全部を一度にやる必要はありません。ただ、1つ目を選ぶときに全体が見えているかどうかで、その1つが効くかどうかが変わります。

Fluxxの全体設計 — ツール5つで会社を回す

5つのツールで会社を回す

参考として、私たちFluxxが実際にどう設計しているかを正直にお伝えします。

使っているツールは5つです。

  • Notion — ストック情報の置き場。タスク、プロジェクト、取引先、議事録。「あとで参照するもの」は全部ここ
  • Slack — フロー情報の通り道。連絡、通知、確認、承認。「今やり取りしているもの」はここ
  • freee — 会計。請求書の発行・受取、入出金の管理。お金に関わるデータの正はここ
  • Google Workspace — ドキュメントとメール。外部とのやり取りと、正式な文書の置き場
  • Claude / AI — 分解と自動処理。データの読み取り、整形、判断の補助。ツールとツールの間をつなぐ役割

ポイントは、この5つの役割が明確に分かれていることです。

ストック情報はNotionに集約する。Slackに大事な情報を流しっぱなしにしない。会計データの正はfreeeであって、スプレッドシートのコピーではない。ドキュメントはGoogle Workspace、チャットはSlack。重複がない。

そして、ツールとツールの間を人が埋めていない。AIと自動処理が間をつないでいます。Slackに届いた請求書をAIが読み取り、freeeに登録し、Notionの索引簿に追記し、完了通知をSlackに返す。人が手を動かすのは、例外の判断だけです。

この設計の結果、事務専任のスタッフを置かずに会社の管理業務を回せています。社員数名の規模でこれが成り立つのは、ツールの数が少ないからではなく、ツールの役割が決まっているからです。

最初の一歩は、「人が間に立っている場所」を見つけること

人が間に立っている場所を仕組みに

全体設計の話をすると、「うちはそこまでの規模じゃないから」と感じる方もいるかもしれません。ですが、会社の規模は関係ないと私は思っています。最初にやることは同じです。

今、人が「ツールとツールの間」に立っている場所を1つ見つける。それが最初に仕組み化すべきポイントです。

社長が1人で回している会社なら、自分が毎日やっている「作業」を1つ書き出してみてください。メールを見て、スプレッドシートに転記して、チャットで報告する。そのどこかに、人がツール間のデータを運んでいる箇所があるはずです。

社員が数人いる会社なら、月初に一番時間がかかっている業務を1つ特定してみてください。その業務を分解すると、「ここは毎回同じことをやっている」という部分が見つかります。それが仕組み化の入り口です。

10人以上の会社でも考え方は変わりません。規模が大きくなるほど「間に立つ人」が増えるだけで、構造は同じです。

「整理するところから」始める

「何から手をつければいいかわからない」は、情報が整理されていないから起きる感覚です。問題が多すぎるわけではなく、問題の構造が見えていないだけなんです。構造が見えれば、優先順位がつけられる。優先順位がつけば、最初の1つが決まる。

私たちFluxxは、この「整理するところから」を一緒にやっています。私たちはこの取り組みを「Fluxx DX Partner」と呼んでいます。

いきなりツールを導入したり、自動化のスクリプトを組んだりするのではありません。まず、今の業務がどう流れているかを棚卸しして、どこに無駄があるか、どこが属人化しているか、どのツールが何の役割を担っているかを整理する。そのうえで、最初に手をつけるべき1つを決める。

ツールの選定から業務フローの設計、自動化の実装まで、Fluxxは1社で完結できる体制を持っています。リアルビジネスのデジタル化を8年支援してきた中で、クライアントの業務を理解しながら技術で解決するという仕事を続けてきた結果、この形になりました。

まずは30分、御社の業務を一緒に棚卸しするところから始めてみませんか。「何から手をつければいいかわからない」が「これから始めよう」に変わる。そのお手伝いができると思っています。

Fluxx

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Author

大平 兼士

大平 兼士

CEO

神戸大学経済学部卒業後、株式会社ミクシィにてminimoの立ち上げやマッチングアプリのWEBマーケティングに従事。2018年5月に株式会社Fluxx設立。2019年より株式会社メディロムに参画し、現在はメディロム・シェアードサービス取締役を兼任。