会社に眠る情報を、営業資産に変える

セールス

前回のVol.6 情報が散らかっている会社は、仕事が遅くなる では、情報の置き場が整っていないと会社全体が止まりやすくなる話をしました。今回は、その整った情報をどう売上につなげるかを見ます。

会社の中には、すでに多くの情報があります。

顧客とのやり取り、問い合わせ内容、業界ニュース、提案資料、過去案件の知見、商談メモ。けれども、それらの多くは「どこかにある」だけで終わっています。溜まってはいるけれど、次の行動にはつながっていない。そんな状態の会社は少なくありません。

このとき起きているのは、情報不足ではなく、情報が資産になっていないという問題です。

情報は、集めただけでは売上になりません。整理され、蓄積され、次の行動に変換されて初めて営業資産になります。

なぜ、多くの情報は売上につながらないのか

理由はシンプルです。情報が「読むためのもの」で止まっているからです。

たとえば業界ニュースを追っていても、それが見込み顧客リストに変わらなければ営業活動にはつながりません。過去案件の知見が残っていても、提案時に引き出せなければ価値は限定的です。問い合わせ履歴があっても、共通するニーズや次の打ち手につながっていなければ、単なる記録に留まります。

つまり、営業資産に変えるには、情報が「保存される」だけでなく「行動に変換される」仕組みが必要です。

営業資産になる情報には、3つの条件がある

では、どんな情報が営業資産になりやすいのでしょうか。私たちは次の3つを見ています。

1. 継続的に集まること。
たまたま一度だけ得た情報ではなく、定期的に増えていくものは資産化しやすいです。

2. 誰かの頭の中で止まらないこと。
情報が個人の記憶やメモに閉じていると、会社として再利用できません。

3. 次のアクションにつながること。
誰に連絡するか、どの提案に使うか、どんな切り口で話すか。行動と結びついて初めて意味を持ちます。

この3つを満たすと、情報は単なる記録ではなく、売上の土台になります。

Fluxxでは、情報をどう営業資産に変えているか

私たちFluxxでも、営業のためだけにゼロから情報を作っているわけではありません。むしろ、もともと存在している情報をどう営業に使える形にするかを重視しています。

たとえばPR TIMESのリリース。世の中では単なるニュースですが、見方を変えれば「いま動いている会社」の情報です。そこから、どんな企業がどんなテーマに投資しているかを拾い、営業候補として蓄積していく。情報を読むだけで終わらせず、次の行動候補に変換するわけです。

さらに、それをNotionのような場所に溜め、後から見返せる形にしておくと、「今月どこに声をかけるか」「どんな切り口で提案するか」の材料になります。こうして、バラバラの情報が少しずつ営業資産に変わっていきます。

営業資産化を考えるときの4つの視点

もし自社の情報を見直すなら、次の4つで考えてみてください。

1. その情報は継続的に集まっているか。
単発ではなく、積み上がる情報ほど資産化しやすいです。

2. 共有できる場所に置かれているか。
一人しか見られない場所にある情報は、営業資産になりにくいです。

3. 行動の単位に変換できるか。
「面白かった」で終わらず、「誰に何を提案するか」に落ちるかが重要です。

4. 売上に近い流れへつながるか。
リード獲得、提案、再提案、紹介など、どこに効く情報なのかを意識すると整理しやすくなります。

まとめ:DXは守りだけでなく、攻めの土台にもなる

DXというと、どうしてもコスト削減や効率化の話に見えがちです。もちろんそれも大切です。ですが、整った情報基盤は守りに効くだけではありません。攻めにも効きます。

会社の中にある情報を、次の営業行動につながる形で残していく。これができると、営業は属人的な勘だけに頼らなくなり、再現性が少しずつ生まれます。

情報は、溜めるだけでは資産になりません。行動に変換されて初めて価値になります。

ここまで読んだら、まずはシリーズの起点である Vol.1 同じ売上を、半分の事務量で回す会社がやっていること に戻るか、必要に応じて前の回を読み直してみてください。各話はつながっていますが、実務では自社にいちばん近い論点から着手するのが正解です。

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Author

大平 兼士

大平 兼士

CEO

神戸大学経済学部卒業後、株式会社ミクシィにてminimoの立ち上げやマッチングアプリのWEBマーケティングに従事。2018年5月に株式会社Fluxx設立。2019年より株式会社メディロムに参画し、現在はメディロム・シェアードサービス取締役を兼任。

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